頂き物
□ツナ頭巾ちゃん
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「ツッくん、おばあちゃんが体調崩したみたいなの。悪いんだけど今から行ってワインとパンを持って行ってもらえないかしら?」
「うええぇ。めんどくさぁ」
「そう言わないで。おばあちゃんは一人暮らしなんだから」
「ちぇー。わかったよ」
ツナ頭巾ちゃん
こんな会話が30分前。
行く前に母さんから渡されたのはワインとパンが入ったカゴとなぜか赤い頭巾だった。森には狼がいて危険とか言って無かったっけ?こんなの被ってたら余計目立つじゃん。てか、俺おばあちゃんに会った事無いんだけど。
などと考えていると
ガサッ
「ひいぃぃっ!!」
茂みの中から銀色の毛並みの狼が出てきました。その狼はじっとツナ頭巾ちゃんの事を見つめています。
「あわわわわ…っ!!お、俺なんか食べても…「俺、獄寺隼人っていいます!!あのっお名前を伺ってもよろしいですかっ!!?」
(やばい…っ!!まじ可愛い!!)
あらあら、獄寺君はツナ頭巾ちゃんに一目ボレしてしまった様です。
「(あれ…?大丈夫なのかな)沢田綱吉っていいます。」
「沢田さんっていうんスか。あ、荷物持ちましょうか?」
「あ、ありがとう。」
「沢田さんは何で一人で森に?ここは狼が沢山いて危険なんですよ。」
「あ、おばあちゃんにワインとパンを届けに…」
「じゃあ、俺が着いて守ってあげます!!」
そういって獄寺君とツナ頭巾ちゃんは森を進んで行きました。