過去拍手
□レッツおつかい!前編
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オレにとっての厄日って毎日なのかも・・・
『おつかい』
遡ること数時間前――
「おいツナ。豆が切れたぞ」
「十代目!紅茶の葉も切れました!」
「お茶の葉も切れました〜!」
今日のボンゴレカフェも大忙しだった。
従業員3人(そのうちの1人はオーナーだけど)がいっせいに詰め寄ってきた。
「えっ!?この前新しいの出したばっかりじゃ・・」
「それが切れたんだよ。ちょうどこの時期は学生の春休みなんかの長期休暇とかさなってるからな。客の入りもいつもより多いんだよ。」
オレが慌てているとオーナーことリボーンが呆れたようにため息をついた。
「だから買いだめしとけって言ったのに・・」
「そんなの聞いてないよ!どうしよう、まだお客さんいるのに」
そのとき店のほうから声がした。
「すいませーん」
「あ、はーい。今伺います。」
「とりあえず今はあるもので補え。ツナ、お前は電話なり何なりして切れたもん全部かき集めろ。」
「分かった!」
「リボーンさんは何をするんですか?」
「あ?俺か?俺は、自分の部屋で自分のエスプレッソを飲む」
「鬼か!!」
オレはそれだけ言うと急いで電話のほうへと走った。