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□ホワイトデー:verボンゴレカフェ
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怒涛のバレンタインデーから早1ヶ月。
とうとう、ホワイトデーが来た。

まぁ、バレンタインの時とは違い、店の中はいつもと変わらない。
変わっているといったら、ホワイトデーのお返しを持ってきてくれる子がいたり、店の中がいつもより甘い香りに包まれているというだけ、のはずだった。

「すいません、お届ものなのですが」

「あ、はーい。今行きます」

急いでハンコを持ち、荷物を受け取る。

「誰からだ?」

差出人の欄を見ると、ヴァリアーと書かれていた。

「?こんな時に何だろ。注文なんかしたっけ?」

なぜヴァリアーから荷物が届くのかわからなかったがさっそく開けてみることにした。

「・・?」

箱の中に入っていたのは箱と袋が5つ。

その中の1つを手に取り、開けてみる。
中にはおいしそうなお菓子と手紙が入っていた。

「あ、ルッスーリアからだ!」

紙には簡単な礼とホワイトデーのお返しと書かれていた。

他の袋も開けてみる。それぞれにベル、マーモン、スクアーロ、ザンザスからだ。

それらすべてにバレンタインデーのお返しと書かれていた。

「って、あれ?オレ、あいつらにバレンタインに何かあげたっけ?」

考えるが、彼らにあげた記憶が全くない。
もしかしたら客に紛れて買っていったのかもしれない。

「・・うれしいな」

自分が作ったものに、こうして答えてくれる。綱吉はプレゼントを眺めつつ顔をほころばせた。

「あ、ツナさんこんなところにいたんですね!」

名前を呼ばれびっくりしてプレゼントを箱の中に押し込んでしまった。

「ハル、どうかしたのか?」

呼んだのはハルだった。ハルはオレのほうへ向かってきて、手を取った。

「もう、探したんですよ!ささ、一緒に来てください!」

「えっ?」

本日2度目となる疑問符を頭の上にのせながらハルについていく。

 
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