頂き物

□ツナ頭巾ちゃん
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二人で歩いていると、
「あっれー?獄寺じゃん」
二人の前に黒い毛並みの狼が出てきました。心なしか爽やかオーラが漂っています。
「てめっ!!山本!!」
「獄寺、何連れてんの?うまそうな匂いがすんだけど」
「ひぃっ」
「あ、人間か?これ。何か子うさぎみたいなのな。」
「ご、獄寺君…この人だれ?」
ツナ頭巾ちゃんは上目使いで獄寺君を見つめました。



ブハッ



「ジ・エンド・オブ・俺…」
獄寺君は盛大に鼻血を出して倒れてしまいました。


「ちょ、獄寺君!!大丈夫!?」
「あちゃあ、ちょっと影で休ませるか。」
「あ、うん。…えと、山本君?」
「ん?山本で良いぜ。なんだ?」
「あ、うん。山本は俺を食べないの?」
「ははっ。お前は獄寺のダチなんだろ?だったら食わねぇよ。…違う意味で食いたいけどな(ボソッ)」
「ん、何か言った?」
「いや、なんでもねぇよ。てか名前なんていうんだ?」
「俺、沢田綱吉っていうんだ!!」
「そうかぁ、じゃあツナって呼んでいいか?」
「うんっ!!」


こうして楽しく会話していると


「ハッ!!沢田さん、大丈夫ですか!!?」
「あっ獄寺君、大丈夫?」
「お、目ェ醒めたのな(チッもっと寝てれば良かったのに)」
「すんません!!沢田さんっ守るって言っておきながら…(てめぇ、ざけんな。沢田さんに手ぇ出したら果たす…!!)」
「大丈夫だよ。獄寺君、山本は俺の事食べないって。」
「そうスか。なら良いんですが…」
「さて!!出発しようかな!!」
「ん?お前らどこ行くの?」
「沢田さんのおばあ様のとこに行くんだよっ!!」
「じゃ、俺も着いてって良いか?」
「うんっ別に良いよ?」
「んなっ」
「じゃあ、決まりなっ」
「てめぇがしきんな!!この馬鹿っ!!」



三人は、おばあちゃんの家に向かって歩き始めました。
そんな三人を見つめる怪しい影。
「おや?これはまた…」



 
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