リボーン
□まくら
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「ーって、えーーー!?」
固まっていた綱吉が解放されたように叫んだ。
「十代目!あんなのいかなくていいっすよ。」
「そうだぜツナ。ほっとけよ。」
綱吉の両隣にいた山本と獄寺は綱吉を行かせまいと綱吉の前に立った。
「や、でも、いかないと噛み殺されるし。」
「そんなもん俺たちで何とかしてやるって。」
「そうっすよ。俺が何とかしますから。」
二人の言ってることが食い違っているのは気にせず綱吉はあわてて止めた。
「いいよ。友達に怪我なんかさせたらいやだし。じゃ、いってくるから。」
「おい、ツナ。」
「十代目ー。」
呼び止めようとする二人をおいて綱吉は屋上へ向かった。
ガチャ
「ハア、つ、ついた。」
教室から屋上まで走ってきたので息が上がっていた。
「遅い。放送からどれだけたってると思ってるの。」
「ひっ!ひばりさん!!」
目の前にはこれらすべての元凶ともいえる存在が仁王立ちしていた。
「す、すいません。」
綱吉は噛み殺されると怯えながら謝った。
「まあいいよ。今日はいい天気だから。」
・・・はい?
今・・なんておっしゃいました?
いい天気だから?
綱吉が口をぽかんと開けて固まっていると雲雀はすたすたと歩いていった。