過去拍手
□ホワイトデー 霧ver
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走って行った綱吉を見送っていた骸は振り返りながら言った。
「・・・千種」
「はい」
これまら今までどこに隠れていたのか、千種が目の前に立っていた。
「どういうことですか!?綱吉君はお返しを用意するような子じゃないって言ったのはあなたですよ!?」
「・・・」
骸様、それはやつあたりというのですよ?つか、そんなの俺が知るわけないでしょ?そもそも、あなたは一体何をするつもりだったんですか?
と言いたかったが、これでも上司、一応尊敬してる人、ナッポーだけど、口が裂けても言えない。
「知りませんよ。ボンゴレ店長も立派な大人ということでしょう?」
めんどくさいと呟きながらこれだと骸さんのほうが子供だな思った。
「・・・」
そんなことを思われているとも知らず、骸は愕然とした表情のまま固まっていた。
「ごめーん、遅くなった」
そうしていると奥から綱吉が戻ってきた。
「あれ?クロームたちも来てたんだ」
綱吉が戻ってくるとさっきまでいなかったクローム、犬、千種がいた。
「・・うん」
「邪魔してるぴょん!」
「こんばんは」
「って、クロームに犬!?あなたたちまでいつの間に!?」
驚いている骸を余所に3人はそれぞれあいさつしていた。
「うん、いらっしゃい」
「ちょっと、僕を無視しないでください!!」
無視されたことが悔しかったのか、骸は叫んだ。
「・・骸様だけ抜け駆け、だめ」
「ぐっ・・」
クローム骸をにらみつけながら言うと骸は口を閉じた。
そのときの綱吉はクロームが骸をにらむなんて珍しいこともあるんだな〜とのんきなことを考えていた。