Novel

□深窓
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「スネーク、スネーク!」

「ん・・・エヴァ・・・」

「大丈夫!?」

「あ、ああ..。」

彼の名はネイキッド・スネーク。
後のビッグボスである。

ネイキッドは重傷だった。

「どうしたの!?」

「ボスが・・・」

「ボス、ね。そうだと思ったわ。もう大丈夫、しゃべらないで。」

しかし、ネイキッドはまだ、エヴァのことを信じてはいなかった。

エヴァはネイキッドの体に次々と包帯をまいていく。

「もう大丈夫よ。スネーク・・・無理しないでね。」

ネイキッドはうっすら目を開きながらエヴァをみつめていた。

「どうかした?」

「・・・いや、」

「誘ってみる?」

・・・。
スネークは目をそらす。

「やめてくれ、らしくない。」

「そう。でも今晩は一緒にいるわ。貴方があぶないから。」

「エヴァ、君にはやるべきことがあるはずじゃ..」

「なに言ってるの。貴方、骨折2ヶ所もしてるのよ?」

ネイキッドは少し体を起こした。

「動いちゃだめよ」

「俺は大丈夫だから」

「え?」

「俺は平気だ..。だから、」

真剣に言うネイキッドをみたエヴァは

「またそうやって。痛い目に合うのは自分なのよ?わかっる?」

「それはわかってる。だが、俺のことはいい。」

エヴァは溜め息をついた。

「そうね。貴方はすぐにやられる人じゃない。」

ネイキッドは頷いた。

「わかったわ。気を付けてね。」

エヴァはネイキッドの方を振り向きながら、
去っていった。
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