星屑の欠片

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「―――君の戦いと冷静な対応に大名と木の葉の忍びが君の中忍昇格を推薦した。

勿論、僕も。」
「……」


―――中忍。リンカ師匠の零した言葉に己の中にこみ上げるのは嬉しさと―――重み。


「―――…私は…」
「……」


脳裏に蘇るのは、泣きそうな顔で自分を見つめたイルカ先生の顔、両親の安心したような笑みと、仲間たちの笑顔。




―――「―――貴方の娘さんを、大ガマ仙人様はこのように予言したみたいです。


“未来を知る、小さき少女と”」






私は、この世界での未来の一説を知っている。でもその内容をはっきりと覚えているのはサスケがこの里を抜けるまでだけだ。
それ以降の話は、すべて部分的な話しか分からない。




それでも私が持っているこの知識は、全てを覆すほどの威力がある可能性も捨てられない。
そして、今回負った怪我も。私が弱いが故に負ってしまった傷痕だった。
その傷に本気で心配してくれる仲間も家族もいた。




――――イルカ先生も、本気で心配してくれた。





今の私に足りないのは力と経験だ。




「―――私は、私のために…強くなりたい。」
「……」
「鈴木リンカ特別上忍。」
「―――ははっ。改めて言われると照れるね。うん、何?」
「―――私、中忍になります。」





はっきりと声に出して発言したその答えは。
己の深くへと沈んでいくような重みを感じた。




















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