星屑の欠片
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「んーーー、何て言うのかなあ…。お前らの第一印象は……ま、嫌いだ。」
顔の八割をマスクと額当てで覆う銀髪の彼の顔は笑っていなくて。
この世界に生まれ変わり初めてであった主要キャラの人間――はたけカカシを見ていた私は、変わらぬ彼の様子に小さく息を吐いた。
他の三人の雰囲気は、暗いものだったけども。
――――――――――――――
「――そうだな、まずは自己紹介でもしてもらおうかな。」
「――自己紹介って…どんなこと言えばいいの?」
カカシが発した言葉に、サクラから戸惑いの声が上がる。
「――そりゃあ…好きなもの、嫌いなもの、将来の夢とか趣味とか…ま、そんなのだ。」
「―――あのさ〜あのさ〜…。それよりも先に先生、自分のこと紹介してくれよ。」
「俺か?…俺は、はたけカカシって名前だ。好き嫌いをお前に教える気はない。」
「「え?」」
(―――余計分からなくなるでしょ…。カカシさん…)
「――将来の夢って言われてもなあ…。趣味は…まあ、色々だ。」
カカシが発した己の紹介文にサクラの表情が歪む。
「――結局、分かったのって…名前だけじゃない?」
「うん」
「………」
(―――本当ね。)
「――次はお前らだ。まずは、お前から」
「俺さ俺さッ…名前はうずまきナルトッ!好きなものはカップラーメンッ!
もっと好きなのはイルカ先生からおごってもらった一楽のラーメンッ!!
嫌いなものはお湯を入れてからの三分間…。
趣味はカップラーメン食べ比べ!
そんで…将来の夢は…火影を超す!
んでもって…里の奴ら全員に俺のことを認めさせてやるんだッ!」
ナルトの言葉を静かに聞いていたカカシの眼は驚きの色と興味を半分ずつ抱いているようで。そんな彼の様子を座って見ていた私は、指名されたサクラの紹介に視線を向けた。
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