星屑の欠片

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第二次試験、死の森。


みたらしあんこの合図によって、得られた同意書を手渡し手に入れた巻物を手にした私たちは既に森の中に入っていて。



緊張からか、トイレに行ったナルトが帰って来たのを視界に捉えた瞬間、飛びかかったサスケを静かに見ていた私は偽物のナルトを見たまま、クナイを構えた。



サクラの動揺した声にサスケの冷静な言葉が向けられる。


「―――アイツを良く見ろ!」

「―――え。」

「―――言え!本物のナルトはどこだッ!?」


「―――ッ!」


サクラの驚いた顔を見ながら視線を前に向けた己の視線の先にいるのはナルトに化けた誰かで。普段感じることが無い穏やかな彼のチャクラとは違う感覚に目を細める。



「――何言ってるか訳分かんねえ!」
「――顔の傷はどうした。」
「―――ッ」


意表をつかれた偽物のナルトの眼は大きく開いていて。言葉を続けるサスケは視線を前に向けたまま、眉根を顰めた。


「――さっき、試験官につけられた傷はどうしたって聞いてるんだ。

それに、手裏剣のホルスターが左足についている。

あいつは右利きだ!

てめえはナルトより変化が下手だな。


偽物野郎。」




サスケの言葉に卑しく笑った敵はサスケへと向かっていて。

空中で激しい戦闘をするサスケを見ていた私は、拘束から逃れられたナルトを見て小さく息を吐いた。






―――――――――――




合言葉。
長すぎるその言葉を必死に覚えていた私たちを襲ったのは突風で。

この後、来るであろう大蛇丸の行動を思い出したのは遅すぎて、吹き飛ばされた私は背後に当たった木に血を吐いた。


「―――ッ、しまった…」


息を整え、地面から立ち上がった私は巻物を手にする。
煙と共に、日本刀を手にした私は数メートル先、動いた影に目を細めた。


「―――すっごい飛ばされた…な」



サクラとサスケは大丈夫だろうか。
考えていた私は地面を蹴る。


―――瞬間、視界に現れたのは一匹の大蛇。
一気に刀にチャクラを練り上げた私は、襲いかかる蛇を縦に切り裂いた。




吹きあがる血を浴びながら、刀の血を振り払う。降ろしていたままの、黒髪の癖毛を結びなおした私は、気配に意識を集中した。
風と共に感じたのは、懐かしいチャクラの感覚とおぞましい殺気で。


足元にチャクラを集中させた私は、感じる彼らのチャクラの方へと足を進めた。




















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