全てが優しい世界に満ちて

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――人事課長。



その名称の場所へと足を向けた私は肩まである茶髪を一つに結い直した。青色の瞳を細め、扉を叩く。



「―――し、失礼します。」



「はい。」



内心びびりながら扉を開けた己がいたのは、事実だが。




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「――――君が吉井エミか。」
「は、…はい。」
「これが君の新しい配属先だ。それを読んだ後に、関東図書基地司令の場所に来てほしいとのことだ。」




―――渡された一枚の紙。


(――――真面目に訓練は受けていたし、勤務も必死だったんだけどなあ…)




―――何かしでかしただろうか?

その紙に書かれた名称に口元が引きつるのを感じた。




「―――は?」






【辞令  吉井エミ

図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)、医療委員として任命する。】





「…は?これって…どーいう…」


「―――そんなこと聞かれても知らないよ。早く関東図書基地司令の所に行きなよ。」



パソコンに入力する男性の言葉に返事を返した私は、彼から指示された部屋へと足を進めた。


























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