ネタ帳

□Give me …
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「……。」

今日は2月14日、バレンタインデー。

マスターにサプライズをと思い、両手いっぱいの青い薔薇の花束用意してマスターの部屋にやってきた。
青い薔薇はもちろん普段俺の胸に刺さっている薔薇と同じもの。
プレゼントを渡されたマスターの反応は見てのとおり、驚きすぎて何も言えないようだ。

「ム、ムクホーク…コレ、どうしたの?」
「それはもちろんバレンタインデーのプレゼントですが何か?」
「えっ、でもバレンタインって普通女性から男性にチョコレートを渡すんじゃなかったっけ?」

首を傾げながらそう言ったマスターがかわいくて、ふっと笑みがこぼれた。

「マスター?ヨーロッパのバレンタインは男性から女性にプレゼントを贈るんですよ」

まぁ、マスターは女性じゃないですけど世界で一番大切な人ですから。
そういうとマスターは顔を真っ赤にして目をそらしながら一言ポツリとつぶやいた。

「おれ…何も用意してない…」
「いいんですよ。私の気持ちですから」
「でも…俺も何かプレゼントしたいっ!」

俺の服の袖を掴んだまま上目遣いで見上げてくるマスター。
どうやらどうしてもお返しがしたいらしい。

…これはもしかしたらチャンスなのでは?

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