草創史序説 弐
□第肆拾壱章
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第肆拾壱章
時代は巡り 私は変わる
季節は流れ 貴方を失う
胸の奥まで 迫り来る
切り捨てた筈の最期の記憶
喉の際まで 上り来る
忘れた筈の 悲しい言葉
何時かは全て 砂となり
風にさらわれ大地に積もる
何時かは全て 水となり
時に流され 大地を進む
消えた故郷は戻りはしない惑う粉雪 積もりはしない
昨日は還らず 明日は来ず
何も残らず 全ては失せる
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