草創史序説 弐

□第肆拾壱章
1ページ/1ページ

第肆拾壱章

時代は巡り 私は変わる
季節は流れ 貴方を失う

胸の奥まで 迫り来る
切り捨てた筈の最期の記憶

喉の際まで 上り来る
忘れた筈の 悲しい言葉

何時かは全て 砂となり
風にさらわれ大地に積もる

何時かは全て 水となり
時に流され 大地を進む

消えた故郷は戻りはしない惑う粉雪 積もりはしない

昨日は還らず 明日は来ず
何も残らず 全ては失せる


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ