雨のお品書き
□紅薔薇と白百合
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あるところに大きな国がありました。
そこには、立派な王様と、立派なお后様がいました。
二人には、花のように美しい娘が二人いたのです。
上の姫は、華やかな容姿とその気高さから、紅薔薇姫と呼ばれていました。
そして下の姫は、清楚可憐な容姿とその清らかさから、白百合姫と呼ばれていました。
王様やお后様にお城の者達はもちろん、国の誰もが二人の姫君のことが大好きでした。
二人はみんなに愛されて、さらに美しく成長していきました。
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