NARUTO連載
□始まり
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「学校を誇りに思え…か」
今日は金曜日。明日から二日、学校は休みだ。
そしてそのために今日のクラブはみっちりと練習があった。
普段から真面目にクラブに行っていないわたしは今日こそはと先生に見張られ、クラブが終わった後も説教気味に練習させられた挙げ句、最後の一言が「自分の学校に誇りを持ちなさい」だ。
正直心の中で笑ってしまった。
こんな不真面目なわたしが誇りさえもてればすべてが変わるとでも思っているのだろうか。
馬鹿馬鹿しい事この上ない。
夕暮れ時の薄暗い空の中、わたしは自転車をこいで自宅へと急いでいたときだった。
綺麗な空だなぁと上を見上げていると、ふと視界にこの辺ではちょっと有名な森が入った。
なんでも、時々たまに、あの森に入った者が消えてしまうらしい。
地元の子どもたちは普段から遊び場として使っているし、少し遠くの小学校では遠足にここへ来ることもある。
団体であの森に入るのはいいが、一人で入るには危険な森だ。
慣れている人は大丈夫だが、初めての人が入ると迷ってしまうようだ。大概それが神隠しのタネだ。
しかし実際に未だ戻ってこない人もいるという。
そんなことを全く考えないで、わたしは何かに誘われるようにして迷うことなくその森に入っていった。
to be continued...