種/'12

□付いてきちゃった
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*SEEDもしもの話。ギャグ。アスランおにゃのこですー







「アスラン…?」


「キラ…!?」



こんな酷い事があるだろうか。
唯一無二の親友との再会が、まさか戦場だなんて。





01再会、そして




「アスラン!?ほんとにアスラン!?夢じゃないよね!」

「っ、あなた…ザフトの軍人と知り合いなの!?一体どういう…っ」

「ちょっとおばさんは黙っててよ!アスラァァン会いたかったぁっ」

「キラ…若い女性に対しておばさんはちょっと失礼じゃ…」



キラに熱い抱擁を受けつつ、素直な気持ちを口に出す。
いやわかってる、今はこんな冷静に突っ込んでる場合じゃないのはわかってるんだ。
ただ脳内の処理が追いついてないだけで。
他に聞くことがあるだろう、お前が何故こんな所にいるとか、MSの事を知ってたのかとか、カリダさんは元気にしてるかとか。



「えっと、キラ…ほんとにキラか?キラ・ヤマト?」

「そうだよアスラン!アスランはアスランだよね、だって僕がアスランを見間違える筈ないもん!」


俺から少し身体を離して、にこっと笑ったキラの顔がコペルニクスでの思い出と重なる。
キラだ。
本物の、キラ



そう認識した瞬間、ぶわりと視界が滲んだ。



「えっ…?アスラン…泣いてるの…?」

「ち、ちが…っごめん、何か急に…っ」



止めようと思っても俺の意思とは逆に、頬をボロボロと涙が伝い落ちる。
何で、母が死んだ時も、軍人になった時も、初めてひとを殺した時も、涙は出なかったのに。



「……ごめんね…アスラン…」



さっきのように、でもさっきより包み込むように。
キラと俺の距離がゼロになる。



「今まで傍にいられなくてごめん。一人にしてごめんね…」

「…っ、キラ…っ」



みっともない。
人前で、よりにもよってキラの前で。
泣き虫はキラなのに。
これじゃキラに泣き虫って言えないじゃないか。



「ふっ、ぅう…っ」


「アスラン泣かないで。そうだ僕アスランに付いてくから!」


「…………は?」



ちょ、涙止まってしまったんだが。



「付いてく!これからはずっと一緒だよアスラン!トイレもお風呂もずっとっ」


「ストーカーか」


「ストーカーね…」



あ、そういえば忘れてたけど地球軍の幹部らしき女性軍人がいたんだった。
取り敢えず機体を隊長に届けないと…!



「キ
ラごめん、俺は行く。お前はシェルターに避難を…」


「あっ、アスラーン僕これで付いてけばいいー?」



向かい側のMSのコックピットにちゃっかり座ってるキラ。
地球軍の女性軍人は手刀でも食らわせたのか、気を失って脇に避けられていた。
かわいそうに。
「降りて避難しろー!ばか!」と叫んでも聞く耳持たずでヴェサリウスまで付いて来てしまった。
ああ…俺はどうすれば…。







変なテンションで初めてしまった…(´・ω・`)
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