■おでこに、そっとキス■
シュン。
青いPETに入る。
いつも、許可無く入っても大歓迎されるそこは、今日はシンと静まり返っている
。
ふと端の方を見ると、丸まって寝ているそれ。
『…ロックマン』
小さな声で呼んでみるが、起きる気配は全く無い。
熟睡している所を起こすのは忍びないので、直接彼のオペレーターを呼んだ。
『熱斗』
「ん?あれ、ブルース?」
ひょこりと画面から顔を覗かせたそいつに、持って来たデータを差し出す。
『炎山様からメールだ。』
「あーそっか、サンキュ。ロックは?」
『…あの通りだが。』
視線をPETの端に向けると、熱斗もそれを追う。
ロックマンを見つけると、「あ」と間抜けな声を上げた。
+++
続く→
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