銀魂long
□廻る、廻る。
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「土方さぁん」
土方が机に向かって報告書に目を通していると、沖田が甘い声を出して擦りよってきた。
さすがの土方もこれは無視できない。
思わず抱き締めたい衝動にかられる。
が、ここは抑えて。
「何だ」
「今日有給取りやす」
「は!?」
「休みやす」
「何で」
「用事あるからでさァ」
だからその用事を言え!と怒鳴りたいところだが、土方は不覚にも沖田の首を傾げる仕草にときめいてしまった。
「近藤さんには言ってあるんで大丈夫でさァ」
「なっ、」
沖田は土方の話を聞こうとせず、笑顔でじゃ、さよーなら。と言って去っていった。