Dreams

□恋
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10代目、愛してます。

俺の頭の中にはいつも10代目のあのりりしいお姿が半分を占めている。
だから、俺はあの野球バカから恋愛小説を借りた。
そこには俺が事前に調べていた事よりももっと詳しく書いてあり、恋と言うことにたどり着いた。

授業が終わり、皆が各自用事をするために赤く照らされている教室から出て行けば、そこには補習に追われている10代目のお姿と俺がいた。

獄)10代目愛してます。

ツナ)獄寺君……?なっ何言ってるの!?

俺は意を決して10代目が補習の課題を終え、両手を組み椅子に体重をかけて空高く腕を上げてリラックスされているのをみれば、10代目の近くにより言った。
10代目は意味が分らないかのように栗色の癖のある髪を手でかき困ったような顔をしながら俺の名を呼んだ。
そしてようやく理解したのか椅子から落ちながら顔を赤く染めていった。

獄)だから身体を一つにしたい訳で

ツナ)獄寺君……誰からそんな事聞いたの?

獄)あの野球バカからですけど

ツナ)山本……覚えてろ……ボソッ

獄)10代目、何か言いましたか?

ツナ)ううん。とにかく獄寺君は友達として好きな訳で……

俺は、10代目にあの野球バカから借りた本に書いてあった通りにいえば、10代目は咳き込んで手を口元に当て赤面して問いかけた。
その問いかけに目を丸くしながら答えれば、10代目の背後からドス黒いオーラが出て来ながら何か言っているのが見えた。俺は心配になり聞けば、これ以上聞いたらいけないようなオーラを出しながら満面の笑みで言った。それから照れくさそうにぐだぐだ言った。

獄)なら、まだ望みはあるんですね

ツナ)そう言うわけじゃないんだけどな……

俺はその言葉を聞けば嬉しそうに笑って手を握りしめ言った。10代目は苦笑を浮かべて視線をそらしながら言った訳なのだが
俺は意を決して10代目に近寄れば、びっくりして硬直して動けないのをいいことに腕を背中にまわして10代目に抱きついた。10代目は抵抗はせずにそのまま俯いたままだった。

獄)10代目……俺は今まで1人で生きてきました。でも10代目は俺に居場所をくれました。だからこのままで……少しの間でいいから……このままでいさせてください

ツナ)獄寺君……なら最後まで生きて俺と一緒にすすんでよ

獄)10代目っ……はいっ一生ついて行きます

俺は、そんな10代目の様子にしゅんと肩を落とせば、抱きつくのを離して10代目の目を見ようと膝を落とせばしっかりとした声で言った。そして泣き崩れそうになる顔を止めながら10代目の肩に手を置いて、ゆっくりと言えば10代目の反応が怖くなり俯いた。
しばらくの間、沈黙が続けば10代目の柔らかな笑顔とともに名を呼ばれ、顔をあげて顔を見れば、強い意志を秘めた表情で柔らかい物腰で言った。
俺はゆるんでしまった涙腺から暖かな水を流しながらひまわりのような笑いを浮かべはっきりと言った。

そして二人笑い合った。


10代目一生ついて行きます

10代目生きて幸せになって下さい

そのためならば俺は命を捧げます。

10代目愛しています

               END
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