バトテニBL小説

□地獄への階段
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「んなのどーでもいーんだよっ!俺が聞きてぇのは…」

「キャァァァアーー!!」

突然、女の子達が上げる悲鳴。
そこで見た光景は、桃城が胸から血を流している姿。
心臓があるだろう所にはナイフが刺さっている。

「先生の話はちゃんと聞くように」

そう言いながら榊は、投げたナイフを何事もなかったかのように桃城から抜いた。

「桃っ!!」

最早息もなく、血だらけの桃城に大石がすがりつく。
そして、大粒の涙を流した。

「話の途中だったな」

榊は黒板に書いていく。
言葉を加えながら。

「バトルロワイヤル通称BR法だ」

「BR法だと?」

跡部が聞き返した。

「知ってるんか?跡部」

真剣に聞き返す跡部に忍足は尋ねる。

「…ああ。確か、子供の新しい教育法として考案されたものだ」

「こないな法律があるんかいな。しかも、教育法やて?」

跡部の意外な発言に忍足は驚きを隠せないでいた。

「跡部が言った通りだ。これは教育法として考案された」

皆は黙り、榊は話を続ける。

「今からBR法の説明をする。しっかり聞けよ」

聞くようにと忠告をする榊に皆はビクビクと体を強ばらせる。
だが、一人だけ呑気に寝ているものがいた。
榊はそれを見逃さない。
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