バトテニBL小説

□地獄への階段
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素早く桃城の時見たくナイフを投げ、それは氷帝学園3年、芥川慈郎の頭に命中した。
芥川は頭から血を流し、命を落とした。

「ジロー先輩!」

「ジローっ!」

すぐ近くにいた鳳と宍戸が彼の体を揺さぶる。
だが、芥川は幸せそうな寝顔のまま動かない。
これで死んでいるなんて思いたくなかった。

「でも、こうやって死ねたんなら、まだ幸せな方ですよね」

芥川の服を思い切り握り締め、鳳は涙を流していた。

「長太郎…」

「俺、嫌ですよ。みんなが殺し合いするなんて」

「…そんなことさせねぇよ」

宍戸は鳳に。いや、自分自信に言う。
こう言うことで怒りを抑えていた。
宍戸は自分が無力な生き物だったことを知り、悔しくて何度も何度も床を殴る。
涙も零れる。
そして、再び説明がされた。


BR法


・場所は無人島で行う

・実施期間は3日間

・危険エリアが存在する

・危険エリアは放送で知らせる

・放送は1日に4回(朝6時と正午と夜6時と0時)

・死亡したものも放送で流れる

・武器はランダムに決められる(誰にでも勝つチャンスを与えるため)

・各自、地図と方位磁石と水と食料が支給される

・スタート地点は最後の参加者が出て5分後に危険エリアになる

「以上だ。質問がある奴はいるか?」

皆の顔は恐怖の色で一杯に広がっていた。
だが、疑問点はいくつもある。
恐る恐る手を上げたのは不動峰中2年の伊武深司だった。
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