テニプリnovel
□生意気な後輩に恋して…
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「なぁ、越前」
「何スか?桃先輩」
いつもの帰り道…そしていつもの寄り道をする。ーそう、ハンバーガーショップで桃城はダブルチーズバーガーを何個か注文し、そして越前も負けじと桃城と同じ個数のダブルチーズバーガーを頼んで食べているとき、桃城は越前に声をかけたのだ。
「好きな奴…いるの?」
「………………は?」
「だからぁ!!好きな奴はいんのかって聞いてんだよ!」
思わず声を荒げていう桃城に少しビックリした越前だったが、桃城に今は冗談はマズいと察したのか、珍しく素直に応えた。
「……いないスけど」
「…そっか」
素っ気なく桃城は納得すると黙々とダブルチーズバーガーを食べ始める。
重い沈黙が続く。そう感じた越前は桃城に質問を返した。
「桃先輩…」
「ん?どうかしたか?」
「何でさっきあんなこと聞いたの?」
「あぁ。別に深い意味はねぇって。お前、もてそうだから聞いてみただけ」
笑いながら応えると桃城はまたダブルチーズバーガーを食べ始めた。
「へぇ〜。そうだったんだ。桃先輩…顔が怖かったから何かあると思ったじゃん」
「ハハ!ワリィワリィ」