テニプリnovel


□リョーマ
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「いつまでゲームやってる気かな?」

「…ゲームやってちゃ悪いんスか?」

「うん。悪い」

今は僕と越前の二人きり。
僕の部屋に誘うことに成功したのは良かったものの、かれこれ僕の恋人は3時間以上ゲームをしている。
まぁ、僕がゲームを口実に部屋に誘った訳なんだけどね。


でも…いくらなんでもやりすぎ。
僕をほったらかしにして。

「越前」

「何スか?」

相変わらず彼はゲームに熱中している。
僕はゲーム以下?

「ゲームと僕のどっちが大事?」

「ゲーム」

はっきりという彼の言葉は深く僕の心に刺さった。
効果音はグサッと言った方がいいだろう。




「…………」

しばらく僕が黙っているとゲームの音だけがこの部屋を支配した。
相変わらず越前は黙ってゲームをしている。

「……………先輩?」

僕が静かになったことが気になったのか、やっと彼はゲームを中断してくれた。

「やっと、ゲーム終わってくれる気になったんだ?」

「は、はい」

僕は嫌みたっぷりの笑みで彼を見ると、ちょっと引き気味に返事をする越前。

「僕さ、怒ってるんだけど?」

「…そうスね」

「何でか分かる?」

「まぁ、何となくは…」
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