テニプリnovel


□彼の全てが欲しい
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「…やっと見つけた」
少年は少し微笑みながらそう呟く。
少年の目の矛先には黒髪で目つきが少し鋭い少年がいた。
「問題はどうやって彼を手に入れるか…だね」
彼を見つめ、少年は妖しく微笑んだ。
少年は青春学園のテニス部だった。
そして、この少年に見つめられていた彼も同じくテニス部に入るであろう新入部員の1年生だ。
見た目とまんま同じの生意気な少年だったが、容姿は良い。
「不二ぃ〜!あの子可愛いねー!!」
「…あの子って…?」
不二と呼ばれた少年は声を掛けてきた少年に振り向く。
彼は先ほど、少年を見つめていた人で、青春学園3年でテニス部、不二周助。
不二に声を掛けた方も同じくテニス部3年で菊丸英二。
菊丸が指差した方を不二が見ると、そこには黒髪の少年がいた。
「ダメだよ、英二。英二には大石がいるでしょ?」
黒髪の少年を捕られたくなかった不二は、菊丸に黒いオーラが見え隠れしてそうな笑みで微笑んだ。
「な、何でそこで大石が出てくるんだよぉ!」
少し焦る菊丸に不二はただ微笑むばかり。
「俺がどうしたって?」
本人が二人の話しに割って入ってくる。
びっくりしたのは菊丸だけだった。
「大石っ!び、びっくりさせないでよ」
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