テニプリnovel
□ピ○チュウがやって来た!?
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「ピカチュウ」
「…何?…コレ?」
青春学園テニスコートに突如表れた謎のネズミ…。
いや、ネズミと言っていいものだろうか…?
明らかにネズミのような可愛いらしいサイズではない。手のひらに収まりきりそうにない。
例えていうのであればウサギぐらいといった方がピッタリくるだろう。
しかも謎のネズミの色は全体的に黄色い。
こんな真っ黄色したネズミが嘗ていただろうか?
ニュースやテレビでもお目にかかったことはない。
しかも鳴き声はネズミのように「チュー」と鳴くのではなく、「ピカチュウ」ときた。
時々「ピカピカ」とも鳴く。
尻尾は稲妻のような輝きを放っているようにも見える。
普通のネズミとは比べ物にならないくらい素晴らしい物だった。
そんなネズミを発見した越前は、思わず固まる。
迂闊に攻撃するわけにもいかない。
触るわけにもいかない。
話かけるわけにもいかない。
何故ならこのネズミは未知数だから。
毒を持ってるかもしれない。
特殊能力があるかもしれない。
越前にはどうすることも出来なかった。
「…取り敢えず先輩達に連絡しよ…」
謎のネズミから離れた越前は部室で着替えている先輩達を呼びにいく。