バトテニBL小説

□地獄への階段
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鳳も周りの人達を見渡していた。

その時だった。
ガラっと乱暴にドアが開けられたのは。
開けた人物に皆は驚いた。

「さ、榊先生…?」

それは氷帝学園テニス部顧問だった。

「何で榊先生が…?」

跡部はキっと榊を睨む。
榊先生の後ろからは兵隊が銃を持って列を乱さず入ってきた。

「じゃあ、皆、座りなさい」

榊が優しく言う。
だが、皆は目の前の現実を受け入れられずに、たじろぐ。
その時、榊の後ろにいた兵隊が号令をかける。

「座れっ!!」

あまりの迫力さに押され、皆は急いで腰をおろした。

「じゃあまず君達には今から、バトルロワイヤルをやってもらうからな」

榊の言葉に教室中の生徒は静かになる。

「君達には殺し合いをしてもらう。最後の一人になるまでな」

またもや静まりかえる教室。
榊が何を言ってるのか、冗談なのか、本気なのかが、今だ分からない。

「榊先生。それはどういうことだ」

跡部は思い切って質問をした。

「そのまんまの意味だ」

「ちょっと待てよっ!何で殺し合わなきゃなんねぇんだよっ」

怒りを露わにしていたのは桃城だった。

「…政府はある法律を作った」

いきなり語り出す榊に桃城は逆切れする。
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