小説 アビス

□「焔と白い花〜序章〜」
1ページ/4ページ

それは突然だった。
「え?どうゆう意味ですか?」
焔のように紅い髪の青年が白衣を来た人間に尋ねた。「あなたの体の第七音素が乖離しているんです。」
「つまりどうゆうことなんですか?」
赤毛の青年は再度尋ねた。「あなたを形作っている音素がバラバラになりかけているんです。つまり・・・」
「つまり俺は・・・消える?・・・」
驚いた。
理由は2日前まで遡る・・・

「俺か、ジェイド・・・」
そう言った瞬間、親友が眼鏡をかけた軍人に怒鳴った。

「・・・っお前ぇ!!!なんてこといいやがる!!!」
・・・ガイがあんなに激昂してるところを初めて見た。しかもあの死霊使い・・・ジェイドの胸倉を掴んでだった。ガイが自分のために本気で怒ってくれている。単純に嬉しかった。だけどあの時はそんなことを考えていられなかった。
ガイに続いて自分が今ひそかに思いをよせている女性・・・栗毛に青眼が特徴的の一般的に見れば美人に属するだろう彼女が・・・ティアが口を開いた。
「大佐!!あんまりです!!」
考えて見れば彼女とも長い付き合いになった。彼女に出会ったのが全ての始まりだった。それから色々あった。楽しいこと悲しいこと・・・ルークには、余り思い出したくない記憶だった。・・・アクゼリュス・・・そう自分の力の使い方を誤ったせいで何千もの人の命を奪ってしまった。そして変わりたいと思った。そして自分なりのケジメを付けるために断髪した。彼女は、それ以来ずっと自分のことを見守ってくれている。会ったばかりの頃は気にならなかったが最近は彼女のことが気になって仕方ない。そんな彼女が自分のために怒ってくれた。これがうれしくないわけがない//
でもそれ所じゃなかった。当たり前だ。話していたことは、障気の問題について。障気を消すには、どうすればいいか。誰かがジェイドに尋ねた。
「私は・・・もっと残酷なことしか言えませんから」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ