小説 アビス

□「焔と白い花〜第一章・死の恐怖〜」
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「俺が・・・消える・・・?」
驚いた。昨日は障気を中和出来てルークもアッシュも消えなかった。それを素直に皆で喜び合った。
・・・一人を除いて

その一人とは・・・ジェイドのことである。
ルークが今日此処に来たのは、紛れも無くそのジェイドに
「一応検査したほうがいいですよ」
そういわれたからである。
ジェイドの予想は的中したらしい。

ルークの体の音素は、乖離仕掛けていた。
つまりルークは消えるということ。
そんなことを考えるルークに医者はさらに追い打ちをかけるようなことを言った。
「はい・・・今すぐここに入院してください」
「え?そんなすぐ何ですか!?」
また驚いた。ルークは消えるっていっても結構先のことだと思っていた。
ルークは答えはわかっていたが聞いてみた・・・
「治るんですか?」
「・・・いえ、しかし」
「しかし?」
「長引かせることは出来ます。だから今すぐ入院してください。」
・・・・・・・・・・・・・・・
しばらく沈黙の後ルークは口を開いた。
「俺は・・・俺にはやることがあります。だから入院はしません。後このことは誰にも話さないで下さい。」
「しかし!!!」
「お願いします!!」
そういってルークは部屋をでた。
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