サモナイ4

□days
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いつもと変わらぬ平穏な日々。

そんな中で感じる、この思いは。



---days



「…お」


日課となっている町内の巡回途中、グラッドは見知った背中を見つけた。 その足取りはどこか覚束なく 右へ左へと体が揺れている。


「ライ?」


名前を呼ばれた銀髪の少年…ライは、ちらりと首だけを動かして後方を確かめた。


「あ、兄貴 おはよう」

「おはよう…じゃなくて、なに危なっかしい歩き方して…」


駆け足でライの元に駆け寄ったグラッドが その腕に抱えられたモノを見下ろす。


「米?」

「そ 今買ってきたとこ」


グラッドは辺りを確かめてから、

「お前一人でか?」

そう問いかける。

それを聞いてライは苦笑した。


「リシェルもルシアンもポムニットさんに呼ばれてさ、多分今頃は…」

「あー…」


今頃は。
その先を言わずとも 情景がはっきりと思い浮かぶから不思議だ。 いってしまえば日常茶飯事だからだろう。


「ほら貸してみな」

「へ?」


ぽかんとした顔を返されたが グラッドはそれを無視して米の詰まった袋を取り上げた。


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