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□傷の舐め合い
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「あのさぁ…、何??」

「何も…ない。」

(Σお前は用もないのに着いて来たのかよ!!)と思いながら、ステラを体から剥がす。

「なら離れろよ!!」

「や…!!」

ドサッ

(!!)




何が起こった??


「用…ない。でも、ステラ…、アウル…、心配。」

「な…っ」

えっとぉ…、状況を整理すると、引き剥がしたはずのステラが何故か僕を押し倒してるんだよねぇ…。


「ステラ…、アウルが傷付くとここがギュって痛くなる…。アウルが痛いとステラも痛い…。」

胸に手を当てて話す馬乗りステラ

(てか、男の僕が押し倒されてるし…)

「アウルも…、ステラと一緒??」

そういって僕の胸に顔を埋めるステラ

「なっ、離れろよ!!馬鹿ステラ!!」

確認してるのだろう

そして早く脈打つ心臓

思わず赤らむ僕の顔


「アウルも…一緒。」
安心して目を閉じる


そして、おとなしくしていた気持ちを起こし、少女の肩を持った

「あのさぁ、僕を殺す気??僕だって男だよ?」

そういって形勢を逆転させる

「アウル…、元気になった??ステラも…嬉しいvV」
究極可愛い笑顔をみせる無神経女。

この後に及んでもまだ取り乱さない女


「何かおかしくなってきた、もうどうでもいいや」



本当に僕とステラは痛みを共有しているのか




不思議な感覚





よくわからないが、本当に癒された





こいつのせいなのか





しょうがない、このまま僕の癒し源を死ぬ程可愛がってやろう


今日は特別優しくしてやるよ





fin.
*―*―*―*―*―*―*

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