beatmania UDX

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2月4日 

〜1回目〜



「エリカ〜。」
「あ、士朗。」
 ちょうどデラのファイナルステージを終わらせたタイミングで、士朗が後ろから声をかけて来た。
「今日、付き合ってくれないか?」
 行きたいところがある、と言われ、エリカは少し悩む。
 今日は、セリカと買い物に行く約束があったのだ。
「え? ……ん〜……」


 >「今日は用事があるから……」
  「ん〜……いいよ。」


「今日はセリカと買い物に行く約束してるんだ……。」
「そっか……じゃ、明日付き合ってくれないか?」
「うん! ごめんね〜。」
「いいよ。」

「ごめんセリカ、遅れた!」
 待ち合わせの時間に10分ほど遅れ、息を切らしてハチ公前でセリカに頭を下げる。
「ううん、いいよ〜。じゃ、行こ!」
「あ、電話……」


 >電話に出る
  今はセリカと居るし……


「ちょっとごめん。」
「うん。」
 着信を見て、その相手が慧靂であることを確認した上で携帯の通話ボタンを押す。
「もしもし。」
『エリカ!?』
 電話口で叫ばれ、思わず耳を離す。
 が、その切羽詰った様子にもう一度携帯を耳につける。
「どうしたの?」
『兄貴が―――!』

 その日。
 私を連れないで買い物に出かけた士朗は。
 観光バスに轢かれて、この世を去った。

 慧靂に言われて向かった病院で。
 冷たくなった、士朗と最後の対面をした。

「いやあああああっ!」





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