beatmania ⅡDX
□【animal panic】
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ある日。
何の脈絡も無く。
「……なにこれ……」
エリカに猫耳と尻尾が生えました。（何故！？）
【animal panic】
「猫耳だぁ……」
鏡の前でくにくにと耳を触ってみる。
……たしかに自分にくっついているようだ。
どうしたものか、としばらく考え込んでいると（非現実的すぎて慌てるに慌てられない）インターホンが来客を告げる。
誰だろう……そう思うながら、ドアを開ける。
そこにいたのは、帽子を被り、だぶっとしたコートを着た自分の彼氏と妹。
「……猫耳……」
何故だか、セリカの顔に諦めが見える。
そういえばせりかは猫が嫌いだったなぁ、と今更ながらに現実逃避気味に考えていると、
「エリカぁーっ」
「うにょわ！？」
士朗に抱きつかれた。
そのまま勢いで後ろに尻餅をついてしまったが、士朗が離してくれる様子も無い。
したたかに打った腰をさすりながら、文句を言おうと士朗を見て……
絶句した。
ピンッと立った黒い耳と尻尾。
士朗に猫耳と尻尾が、生えました。
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