beatmania UDX

□【PV撮影へGO!!】
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 ある日。

 何でか知らないけれど。


 某アーティストのPVに出演することになりました。(何で!?)




【PV撮影にGO!!】



「なんでそんな事になったんです?」
「知らへん。
 わいかて、寝耳に水や。」

 手元にあるのは、一通の手紙。
 ユーズあてに届いたそれは、PV制作における出演依頼だった。

 ちなみに識のゲーセンに居たメンバーほとんどがそれの中には記されている。
 どこで情報を仕入れてきた、と聞きたいくらいだ。

「まあ、おもろそうやからOKだしたったけど。」
「勝手に決めたんですか!?」
「だめやったか?」
「本人の了承得てくださいいいいいっ!」

 ……ユーズの身勝手は今に始まったことではないのだが、さすがに識に同情する。
 なんといったって、その名簿の中には識の名前も入っていたのだから。

 とはいえ、一度OKを出してしまったPV出演。
 今更ドタキャンもあったものではない。

「……で、どんな曲なんです……?」
「ああ、これやこれ。デモテープやけど、聞いてみ。」

 渡されたMDとMDプレーヤー。
 用意周到だな、と呆れ半分感心半分でイヤホンを耳に入れ、再生ボタンを押す。

 聞こえてきたのは、女性ボーカルの声。
 ラブソング……にも聞こえる、どこかファンタジー調の歌詞。


 正直、綺麗だと思った。



 なるほどこれなら、と識はユーズを見る。
「師匠がこれの依頼受けたの、曲に惚れた、とかそんな感じですか?」
「ようわかったのぅ。さっすがわいの弟子や。」

 言われ、苦笑して返す。
 題名は? そう尋ねると、ユーズはにやり、と笑う。





「二曲ある上に、仮題やけどな。


 『Alpha shear 〜双神威に回る夢〜』

 それと

 『EDEN』

 や。」





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