beatmania UDX

□【soporific】
1ページ/4ページ





「へえ〜……」




 休日、適当につけたテレビでやっていたニュース。


 その殺人事件があったらしく、その犯人が逮捕されたらしい。


『―――は、睡眠薬を混ぜたアルコールを大量に被害者に飲ませ殺害させたとし、警察はその入手経路について――』


「睡眠薬でホントに人殺せんだなぁ……」


 そこが、一番びっくりだ。

 見るのも面倒くさくなり、ぷちっとテレビを消す。



 ふと時計を見れば、すでに正午を回っていた。



「兄貴起きねぇなぁ……。」


 起こさなくちゃ、と思いながら立ち上がる。




 まだ寝ている。

 だから、起こしに行く。



 というか、眠りこけている兄にむかついただけだけれど。




「兄貴〜、まだねてんのか〜?」



 ドアをノックしても、いっこうに起きる気配が無くて。

 風邪でも引いて起きれないのか、と扉を開ける。


「兄貴?」


 ふ、と、サイドテーブルに置かれた小瓶が視界に入った。

 一体なんだろう、と思い、ほとんど無意識に手にとって、ラベルを読んで。





(睡眠導入剤……?)








 俗に言う











   睡眠薬。













 嫌な予感が、頭をよぎる。




「兄貴!」



 ――この薬は用法容量を守って正しく使いましょう


 ――でないと






 ――命に関わるよ……?




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ