捧げ物部屋
□【RAINY DAYS】
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「士朗、雨男?」
「いや、どっちかっていうと晴れ男。エリカは?」
「どっちかっていうと晴れ女のはずー。」
なのになんで? と、二人でぐたーっとねっころがっている。
やることもないし、行く場所もない。
だから何をするでもなく、ただ二人でぐてーっとゴロゴロしていた。
「あ〜、猫ちゃんも暇みたい〜。」
二人の居た部屋に士朗の飼い猫がふらりと入ってくる。
ドアを開けるまでは良いが、閉めたのには少し驚く。
「おいで〜。」
エリカが手招きすれば、猫がぴょんとベッドの上に乗る。
士朗とエリカの真ん中に、ぐでん、とお腹を見せて転がる子猫。
……正直可愛くて。
「かわゆいよぅ」
「可愛いな。」
二人でほんわかと笑いあう。
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