キリリク部屋
□【梟】 弐寺DoLL小説
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自分でも何を考えていたのか釈然としないままに、機体のコックピットから飛び出す。
駆け寄ったのは、無論彼の機体。
衝撃で歪み、走った亀裂から中へと入り込む。
「ダルマっ!」
「―――ツ、ガル……」
頭から流れ出る血。
彼の身体に巻かれている包帯には、真新しい赤い染みが付いていて。
何よりも目を引いたのは、腹部に突き刺さった機体の破片。
素人目にも判る。
それが、致命傷であることは。
彼はもう、助からないということは。
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