創造

□ユメ
1ページ/1ページ


「お早うっ!」


「おー!おはよっミーナ!!」






いつもと何も変わらない


平和






「おらー!そこの二人ぃー!!早くしねぇと閉めるぞこらぁーー!!!」


「あぁあ。また門番ガルス先輩かよ〜」

「文句あっかぁー!?マジで閉めるぞこらぁ!!!!」


「いや〜ん!嘘ですってば!・・・・ちっ。あの地獄耳め!」


「本当だよね!」








何も無い


何も起こらない



そんな

幸せな空間








「オッス!やっぱりお前らは万年遅刻組か!!」

「あんたもそうでしょうが!!」

「ふふっ」





「だぁーっ!!!やっぱ閉める!今すぐこの門を閉めてやるぅーーー!!!」

「「「待って下さぁーーい!!!」」」







笑いあう声


けたたましい足音



先輩の怒鳴り声




舞い散る





















「・・・・・ぁ」



桜じゃない






目の前で
飛んでいるのは












火の粉だった




叫び声は


もう全て消してしまった





逃げ惑う
足音も



今はもう、無い








「何で・・・?何で、あんたが・・・・・っ何でよっ!!!」



聞こえるのは

親友だった者の


怒鳴り声







「うるさいなぁ・・・」






最後の一振り




声は、消えた











「そう・・・・。あれが、貴女の望んだ世界だったの・・・」



ミーナ






なら、ゆっくり眠ると良いわ



私の中で
















燃え盛る炎の中



紅い血の色以外にも

頬を染める液体が有った事を












私は 知らない










END

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ