Poem

□白の孤独
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全てが 白い









何も 無い




















色の無い世界


















どうしてだろう?


胸がきゅうっと絞まる気がする




どうしてだろう?


切ない

と言うのだろうか




どうしてだろう?


何も無いのに

いつも何かを探してる




どうしてだろう?


時々鼻が

つん

と痛んで




どうしてだろう?


いつの間にか

うずくまって

自分で自分を抱き締める


















どうしてだろう?











どうして?

























白って

こんなものだったっけ?









白って


暖かくて

優しくて

良いものじゃなかったっけ?






























嫌だ


こんなのは嫌だ












誰か



誰でも良い


誰でも良いから




誰か来て



ここに

色を足して




お願いだから



お願い

お願い




















































少女は一人

泣き叫ぶ




いくら呼んでも

誰も居ない

誰も来ない





依然

世界は白いまま























少女の心を蝕み

狂わす




それは



暖かさを装う魔物





白の孤独


























END

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