Poem

□BAD END
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あんたが死んだら

墓穴掘り起こして

あの世から引きずり出してやるんだから



涙ぐみながら

君は言ったね


でも

これは仕方の無い事なんだ



ほら

僕の壊れかけた心臓は

もう休みたいって言っている




だから

君と最後のさよならをして

眼を閉じた












でも


僕は生きた
















僕が死にそうだって

きっと誰かから聞いたんだね



そしてきっと

焦ってしまったんでしょう?



馬鹿だな

君は


結局 二度と会えないんだ

放っておけば良かったのに














急がばまわれ
って

ことわざまで有るのに



何で君は

赤い色を見なかったの?










本当におかしい

まるで作り話のようだ










何で僕は此所に居て


何で君は此所に居ない?






どうして

壊れた心臓は此所には無くて







君の心臓が“ここ”に在る?













君のお墓を掘り起こしても

そこにいる君は完全な君じゃない



君の後を追いたくても

臆病な僕には二度も君を殺せない









嗚呼

君は何て優しくて

誰よりも残酷なのだろう











ずっと一緒なんて

綺麗事は聞きたくない



だって

確かに君はここにいるけど

もう どこにも居ないじゃないか




無理矢理に

居ない人との繋がりを見つけて

空想で自分を慰めたり


その存在がまだ有ると仮定して

一生生きて行くだなんて



僕には出来やしないんだ






いつか君を忘れて

君と言う記憶を振り払って

それで手に入れた幸せなんて



余りにも歪で

哀し過ぎる






でも

一生止まり続けているのなんて

君は望んでいないんだ






一生

君への贖罪をし続けても


結局それは

自分を許す為の言い訳で












嗚呼

どうすれば良い?



幾ら問うても

君は居ないから答えも無い






苦しい

苦しい



楽になりたくて

小さな幸せを掴もうとするけど


でも そんなものは掴みたくない











だって

君無しの幸せなんて

今の僕にはあり得ない














嗚呼



君があああ居ない















END

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