さなにおさな通常版：２
□充電中
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普段からだるそうにしている仁王が更にだるそうにしているところへブン太は乗り込んだ。
「お前な〜昨日から何回も電話してんのにずっと充電してんじゃねぇよ！」
「充電？」
「ケータイ。電源落としてたろぃ」
「ああ…ケータイか…」
眠そうで関心のなさそうな姿を見てブン太の頭に血が上りそうになる。
「で？用事ってなんやったん？」
「…メールしたろぃ」
「ああ、あれか。ん〜」
机に突っ伏して考え込むフリをして寝ようとしている仁王の首筋にうっ血の痕を見つけて、ブン太は薮蛇だったかと肩を落とした。