□pig
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ハンター試験の第1次試験ーー
第2試験会場まで、試験担当官のサトツについて行くこと、らしい。



私はこういう果てしないものが嫌いだ。
あと何時間なのか、何キロなのかわかれば平気なのに。



走り続けてしばらくすると、
ついにムラムラが収まらなくなったヒソカは私をギタラクルというカタカタしてる怪しい人にまかせてどこかへ行ってしまった


これが例えば眠る試験とかだったら得意なのにな





pig







「さすがヒソカと一緒にいるだけあるね」

隣を走るギタラクルがカタカタと笑った…のか笑ってないのかはやっぱり不明

「ただの女の子ってわけじゃないみたいだね」

「まあ、一応」

走るのは好きではないけど、苦手というほどでもない。

ただこのいつ終わるかわからないというのがネックだけど。


「オレはイルミ。殺したいやつがいたらいつでも請け負うよ」

ギタラクル―いやイルミは名刺を私に差し出した


「そういうことね」


いつまでも続いていきそうな草原にも途切れが見えてきた



「そろそろ着くかな。ヒソカに教えてあげないと」


ヒソカに電話するイルミを見つつ、終わりがみえてきたこの持久戦に私は内心ほっと息をついていた


正攻法で何かを得るのは思っていたより面倒だと実感した。

そして、必要以上に過保護なヒソカにクロロの影がちらついて私はもやもやしていた。



「君はヒソカとどういう関係なの?」

「まぁ知り合いみたいなものかな」


「ふーん」



イルミの目は何を考えているのか見透かすことができない

.

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