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□escape
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ヒソカのところへ向かうと、ヒソカは満足そうな笑みを浮かべて私を見た。
「ヒソカいつゴールしたの?」
「いつだったかな◆退屈だったよ」
余裕そうでうらやましい。私はヒソカの隣に腰を下ろして、壁にもたれかかった
「名無しさんがゴールできないんじゃないかってずっと心配だったよ◆」
「私じゃなくてゴンなんじゃないの?」
ヒソカは含み笑いを浮かべて私の顔を覗き込む。
「妬いてるのかな?」
「それよりヒソカが言ってたことの意味が何となくわかったよ」
「ゴンのことかい?」
私が頷くと、ヒソカは青い果実の素晴らしさについて語りだした。
「いくらキミでもゴンはあげないよ◆」
「………」
しばらくするとゴールした順にくじを引かされた。
四次試験は狩るものと狩られるもの
要はナンバープレートの争奪戦ということらしい。
誰もが自分のナンバープレートを隠し、押し黙った。
四次試験の会場ゼビル島に向かうため、船に乗り込んだ
*つづく*