拍手お礼文 ニオブン







「ブンちゃん」

「何?」
「別に、呼びたかっただけじゃ。」


仁王は、何もないときに俺の名前を呼ぶ。

「ブンちゃん」

ほらまた。


自分の名前なんて、誰が呼んでも同じだと思ってた。

だけど違う。
仁王が呼ぶと違う。

いつもの自分の名前が、とてつもなく甘い口説き文句になる。


「ブン太。」

どきん。

心臓が言うこと聞か無くなって、
息が上がって、
体がほてる。


触れてって、叫びたくなる。

「ブン太。」

「もっかい、」

「へ?」



「もっかい、呼べよ。」

俺の名前。









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