ダイヤ小説
□アイラブユー
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キーンコーンカーンコーン
授業終わりのチャイムが学校中に響き渡り、普通の高校生男子にしては瞳が大きく身長が低く小柄な少年が自分のクラスとは違う教室にひょっこりと顔を出す。
人を探しているようで、キョロキョロと何回か首を横に振り、見つけたのか手を左右に振る。
「降谷〜!!」
降谷と呼ばれた男は小柄な男とは対称に長身で、ピッチャーに必要な土台がほぼ完成している。
「沢村、何…」
降谷は今まで寝ていた様で目を擦りながら密かに眉間にシワを寄せている。
だが睨んだって沢村は入れるわけがなく、降谷が入口まで行くことになる。
「教科書貸せ!!」
ハイッと手を前に出しながら結構身長差があるので見上げる状態になり、降谷は沢村の上目遣いに心臓が跳び跳ねた。
だが表に出さず、目を背けながら淡々と話す。
「教科書忘れたんだ」
「うるせぇ!!」
いつものごとくからわれて、それに突っ掛かる。
降谷と沢村はライバルで、恋人だ。
二人きりの時は甘い空気をたれ流しているがいつもはいがみ合っている。
「つか早く渡せ!休み時間が終っちまう!!」
「わかったよ…ちょっと待ってて…(もっと話したかった…)」
降谷の気持ちにも気付かない沢村に降谷は呆れたようにそう言い残し教室へと戻り何故かペンを走らせる。
だが沢村は友達と話していて気づくはずはなく、降谷が戻って来て、一言礼を言い教室を後にした。
まもなくして、英語の担任が来てすぐ寝るのだけれど一応教科書は開いておく。
(えーと、46ページ…46ページ……、?)
沢村が教科書を開いて、今今回のメインページを開いたとたん端っこの文字に数秒考え、しばらくすると目を見開きながら赤面する。
「…………バカ…恥ずい……」
赤面しながらも教科書を見つめる。
また少し考えペンを走らせる。
「よしっ」
書き終わり一息つく。ペンを机に置き、腕と腕を絡ませ顔を沈め机に身を預ける。
(これでいいよな?これは俺の今の気持ちだし)
(I Love you)
僕は君を愛している
(俺も、降谷が好き)
糸冬
――――――――――――言い訳と言う名のあとがき
クラスが違くてこーゆう事してたらいいなぁという妄想でした。
降谷は普通に愛してるとか言いそうだけど今回はあえて教科書に書いて貰いました。
そっちのが萌えるし!!
沢村は好きでも恥ずかしがるのに愛してるとか来たら顔を真っ赤にしてたらいいという妄想2
でも沢村はバカだから意味が分かるのに授業の半分考えて、やっとわかったのが授業が終わった後だと思う一度はやってみたかったネタ(笑)
※このネタはノーフィクションです。
クラスの男子が隣のクラスに教科書を借りてきて、メッセージがついていて何故か赤面していたという萌えで、できたモノ(笑)