ダイヤ小説

□何を考えているかわからない
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【なにを考えているか分からない】

「なぁお前ってさ〜、ときどき…いや結構?何考えてるか分かんねーよな」

…そう言い出した沢村は何かを考えているような仕草をした。

「?…なんで?」

その言葉を発せられた主は降谷。沢村のライバルで恋人だ。

変態眼鏡と同僚の倉持先輩と増子先輩は居なくなり珍しく二人きりになれて降谷は嬉しかったが、この一言で思考が固まった。


「だってよ、顔に出さないしあんまり喋んないからさ〜」

「ピッチャーだからだよ。君の様にすぐに顔に出さない」

「うっせぇ!!」


うがーとこちらに突っ掛かってくる。
だが身長差があるせいか沢村のデコに片手を当て、近づけないようにしている。体格差、身長差、肩幅、力の強さ、どれを比べてもすべて沢村が劣る。

それでも負けじと押し返すが、差は縮まない。


「…ねぇ、僕がどんなこと考えてるか知りたい?」

「……知りてぇ」

気になるが素直になれずぷぅっと頬を膨らませている。
そんな沢村にバレないよう笑う。

(…可愛い…)

降谷は緩んでいた頬を元に戻し栄純、と呼ぶ。


「なんだよっ!!」

「こうしたいって考えてた」


すると沢村をいきなり抱き締める。


「なっ……」


予想通りの沢村の赤面反応でまた頬が緩む。


「は・な・せ・!!」

「やだ」

「やだって…子供か!?」

「君に言われたくないね。それにこれは僕が君にしたいって思っていたことだよ」

「な……っ!!」

「嫌?」

「…嫌…じゃ、…ない…」
そう言って沢村は少しだが抱き締める。

「ねぇ…今僕が考えていること分かる?」

「……せ」

「何?」

「幸せ……か?」

「……正解だよ。でも何でわかったの?」

「…ひ、秘密だ!!」

「?」



(俺がそう思っていたからなんて言えるかよ……)





――――――――――――
…どこがほのぼの甘だよ(汗)

欠片もねーじゃねーか!!
ふるやんの性格分かんないヨ……という疑問で、出来ました。
ライバルカップルって良いですよね!!

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