ダイヤ小説

□真雷
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「雷ー市、おーきーろ!」
「…んぅ、」


目が覚めて決まって今日の日、始めに見るのは真田先輩の顔。薬師野球部は1ヶ月に一度だけ休みがある。いつも起こしに来る父ちゃんが朝からいないのは借金を返しに行っているからだ。父ちゃんに変わって迎えに来るのは真田先輩が来るようになった。


「真田先輩、はよっす!」

「おう。もうすぐ時間だから着替える着替える!」

「はい!」


いそいそと寝巻きを脱ぎ学ランに着替える。真田先輩は先に下に降りていて朝食を作っていた。
朝ならではのご飯と味噌汁、お茶に俺の好きなバナナがテーブルに置かれてる。


「お〜!美味しそう!!」

勢いよく食べ直ぐになくなる。


「そろそろやべぇぞ、雷市!あと十分ちょいしかねぇ!!」


えーと家から学校まで八分位だから校門はいるまで十分は立つ。


「とばすぞ!」

「うす!!」
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