パロダイヤ小説
□突然アイツがやってきた。
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【親父からの預かりもの】
「御幸!!」
そう呼ぶのは犬耳が生えているが人ではない。だが犬でもない、犬人だ。
何故犬人がいるのかというと、一週間前のプロ野球の試合帰り―
『疲れた…』
一週間に三、四回試合に出てくたくただ(まぁ高校ん時程じゃあないが)
早く帰って風呂入ってベッドにダイブしたい。
明日はオフでゆっくりできるから昼まで寝る…
気持ちがベッドの方へと行く。
…だが、家の前に何か置いてある。
……段ボール?
でかく、明らかに怪しい段ボールを覗き込むと人が入っていた。
だが人にはついてないのもついてる。
『犬、耳としっぽ…?』
いやいやいや、明らかにおかしいよな!?
外見は人で、手もにくきゅうじゃなくて人の手だし!
だけど人じゃない犬耳とかしっぽも生えてる…
どうするかと考えてたらドアに貼り紙があった。
【我が息子一也へ
お前が寂しがってると思い考えれば誕生日を祝うのを忘れていたのでペットを贈る。大事にしなさい
―父より―
P・S、三匹入ってるので飼うか隣人にやりなさい。…あ、好物は犬耳が生えてる栄純がプリン、猿耳が生えてる雷市がバナナ、猫耳が生えてる純が好き嫌いはない。
頑張れよー。はっはっは!(笑)】
ぐしゃっと貼り紙をはがし握り潰す。
あんのクソ親父……!!
よく見ると三匹入ってっし!!
(笑)ってなんだ(笑)って!!
『ふぁあ〜…って、アレ?アンタ誰だよ』
そう俺に聞いたのは犬耳を生やしている栄純だった。
『御幸一也…』
『御幸ぃ!?じゃあアンタが俺の主人か!!よろしくなっ』
ニコっと栄純は笑顔を向ける。
それはまぶしい程の笑顔だ。
『あんの…クソ親父ぃ!!』
こうやって俺達の非日常は始まった―
続く
あとがき
犬人ってなんだよ!!(笑)
真雷と哲純もあとから出てきます。