贈り物

□気になる
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妙に目につく/


チョークの音が響く教室―


黒板で見事難問とされる問題を解いた、女子に微笑みながら褒める数学教師―

御幸一也。

外見は大人なのだけれど、性格が子供っぽい。(早く言えば、某少年漫画の見目は子供、中身は大人の反対だ)

気さくですぐ他人を虜にし、教師の自覚がないのか自由奔放にふらつき、人をすぐ困らせる、そんな教師。
早く言えば駄目な奴だ。


「………」

「沢村君、解いてもらってもいいか?」


気付けば黒板にいつの間にか書かれていた問題を、解くのは俺に向けられていた。

「へ?…うげ…」
「ハイハイ、嫌な顔しない。…まさか、沢村君ともあろうものが、わからないとか?」

くそ、このドS眼鏡教師…!俺が数学一番嫌いなの知ってて言ってんだろ!?

ついムキになって席をたとうとしたら隣の席である小湊春市…だったけ、まぁノートを見せてくれて黒板に答えを書いた。

不幸中の幸いか、御幸は少し間を開けたが正解の声をあげる。
まぁ聞いてなかったことを怪しまれずに、すんだ。(ばれた日には地獄の放課後勉強会が待っている)

「お、正解」

「……」

感心したように微笑み、頭を撫でられる…といっても撫でるという速さではないが。
ぐしゃぐしゃ、と自分でも分かる頭の跳ねが、御幸一也のせいでもっと酷くなる。


「やめてください」

「ん?…あぁ、ごめんごめん。戻っていいぜ」

御幸一也はまた食えない笑みを向け、やっと頭を解放し席に戻る。御幸はそのまま授業に没頭している。

分かりにくそうで分かりやすい授業で、今まで他の教論の授業を寝ていたり、早弁の時間にしたりしていた生徒は珍しく全員起きていた。
御幸一也は、皆を惹き付ける何かがあるという事か?

実際、俺も好きじゃないけど嫌いでもないし…
なんだ?この気持ち…気になる。

俺が珍しく知りたいと思った。


end


初めすぎました!(汗)
こんな駄目文ですけどリクエスト下さってありがとうございました!!

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