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神崎紘は普通の学生で、いつも通りの日々を過ごしていた。
幼馴染の汐宮百合やその親友の鈴森美波
クラスメイトの秋持悠一と一緒に学校で授業を受け
休み時間には遊んで、昼休みにはみんなで弁当を食べる。
どこにでも居るような普通の学生の日々。
いつものように帰宅して、いつものように過ごしていた。
だが、0時になった時、平穏が崩れ去っていく。
寝室にいるはずの両親も、自室の妹も、誰も居なくなっていた。
テレビを付けても何も写らず、携帯も繋がらない。
不審に思った紘が外に出ると、空に大きな城が浮かんでいた。
そして街に蔓延る鬼。
目的も何も分からない、毎日0時から始まる3時間の狂気。
こうして日常から非日常へと変わっていく