贈られた幸せな物語

□love
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―映画館―




「じゃー俺ポップコーン頼もうかな…ティアは?」



「わ…私は、…リンゴジュースで」



「かしこまりました。少々お待ちください」


ぺこっと軽く頭を下げ、ジュースを入れに行く男の店員を目で追いながら、この後どうするかを真剣に考えていた。




(映画を見てからどうしよう。そのまま、じゃあまた…は嫌だし、ティアがどっかいきたいところあれば助かるんだけどな…)




ティアと一緒ならどこでも楽しいだろうけど、ここの周辺にあるのはいまいちパッとしない所ばかりだ。

こんなときはドラ○もんがほしくなる。




「お待たせいたしました。ポップコーンとリンゴジュースで、…お会計が370ガルドになります」



あのポケットもほしい…とか考えていると、何やら出来たようで。


ポップコーンとリンゴジュースを差し出していかにも営業スマイルをしている店員が目の前にいた。



そして、ルークの隣にはお金を出そうとしているティアがいて、ルークは急いでティアの手を止めた。




「……俺が払うよ!」


「えっ、でも、なんか悪いわ…」



「いいっていいって。気にすんなよ!俺が誘ったんだしさ」



「…ルーク…あ、ありがとう…」



「い、いやっ…このくらい全然平気だしっ」



「…370ガルドになります(

↑最近彼女と別れた。



「あ。はい…すいません」









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